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<書評>秘話:フランクリン・ルーズベルト、コーデル・ハル、サムナー・ウエルズ(SDHF Newsletter No.307J) – Secret Affairs: Franklin Roosevelt, Cordell Hull, and Sumner Welles

史実を世界に発信する会
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当記事は「史実を世界に発信する会」代表代行・茂木弘道様より転載許可を頂き掲載しています。

日本近代史・日本近現代史関係の書籍を英訳公開[史実を世界に発信する会]トップページ
史実を世界に発信する会の目的は、欧米諸国で流布されている反日プロパガンダに英文で反駁するため、その土台となる「英文Web資料館」を構築することにあります。活動の中心は、近現代史に関する有用な日本語文献を英訳し、これをWeb上で無料で公開することです。

<書評>秘話:フランクリン・ルーズベルト、コーデル・ハル、サムナー・ウエルズ (アーウィン・ゲルマン著、ジョンズ・ホプキンス大学出版会 1995)

書評: タダシ・ハマ(日本語訳「発信する会」)

フランクリン・ルーズベルトは1942年に、財務長官ヘンリー・モーゲンソーに次のようなことを言ったといいます。

「私が奇術師だということは知っているだろう。私は、自分の左手のしていることを右手には知らせないことにしている。矛盾しているように聞こえるかも知れないが。私は戦争に勝つのに役立つならば、人を騙すことでも、嘘をつくことでも平気な男なのだ」。

本書は、歴史学者、作家、ビジネスマンであるアーウイン・ゲルマンの世界大戦前後の米国の3人のリーダーの伝記物語です。3人の主役、その擁護者、及び中傷者たちの言葉を引用して組み立てた物語で、非常に面白いもののようです。

ところが、この作者はどうも都合に応じて重要な事実をカットして、話をつなげているようです。

ルーズベルトは、日本の奇襲計画は全く察知していなかったと、正統派の立場を擁護しています。それではいろいろな事実が説明つかなくなります。

・1941年11月25日、米国戦争内閣の閣議で、ルーズベルトは、「彼ら(日本)に最初の一発を打たせるように仕向けよう」と発言したが、その真意は何だったのだろうか。

・1941年12月6日、日本からの「これ以上の交渉を拒絶する」という解読電報を読んだルーズベルトは、「これは戦争を意味している!」と叫んだ、この発言はどういう意味だったのだろうか。

・日本がパールハーバーを攻撃するずっと以前から、ルーズベルトは米軍パイロットが中華民国に味方して日本と戦うことに反対していなかった――米国の中立法に違反してまで。

南京戦の時にアメリカの砲艦パネー号を日本軍が沈没させた時に、武力による報復まで考えていたことが紹介されています。しかし、南京虐殺など何も言っていなかったことがわかります。南京虐殺は、彼の関心事でなかったのか、そもそもそんな事件なかったのか、ということになりますが、普通に考えれば後者でしょうね。

ルーズベルトは妻エレノアの秘書だったルーシー・マーサーと長期にわたる性交渉を行っていてそれがばれた。しかし、エレノアが、社会扇動家のジョセフ・ラッシュと情事を持った時には「激怒」したといいます。国務次官ウエルズは、国務長官ハルのホモの相手だったそうです。

どうも、世界を左右していた米国の権力者たちには道徳的に信頼しうる人間ではなかったようです。

書評原文(英語)

http://www.sdh-fact.com/CL/FranklinE.pdf

書評日本語訳(発信する会訳)

http://hassin.org/01/wp-content/uploads/Franklin.pdf

令和3年4月22日「史実を世界に発信する会」会長代行 茂木弘道拝

<Book Review> Secret Affairs: Franklin Roosevelt, Cordell Hull, and Sumner Welles (Irwin Gellman,The Johns Hopkins University Press, 1995)

Reviewed by Tadashi Hama

“You know I am a juggler, and I never let my right hand know what my left hand does… I may be entirely inconsistent, and furthermore I am perfectly willing to mislead and tell untruths if it will help win the war.”

— President Franklin Roosevelt to Treasury Secretary Henry Morgenthau, 1942.

Author and independent historian Irwin Gellman’s biography of three key American political leaders before and during World War II reads like a novel. Quotes from the protagonists (President Franklin Roosevelt, Secretary of State Cordell Hull and Undersecretary of State Sumner Wells) as well their allies and detractors fill the entire book. On reflection, the narration may have been a little too “conveniently intertwined”, with key events missing as the need arose.

The lack of attention to crucial details makes the book’s storyline too “convenient”. We are told that Roosevelt had no hand—none at all—in fomenting the Japanese attack on Pearl Harbor and that Roosevelt was blissfully unaware of Japan’s machinations. Gellman faithfully follows orthodoxy, dismissing any suggestion that Roosevelt knew of an impending Japanese attack on America as “erroneous” and “simplistic”.

So why was Roosevelt initially supportive, then ultimately dismissive, of an initiative to host a summit between himself and Prime Minister Konoye Fumimaro to reconcile differences between the US and Japan in mid-1941; what did Roosevelt mean with his comment, of maneuvering “them [the Japanese] into the position to fire the first shot” at his War Cabinet meeting of November 25, 1941?

If nothing else, after reading the current book, one will need to reflect on the mental stability and moral fortitude of those Americans who held power of life and death during a crucial period in history.

Article URL:

Secret Affairs: Franklin Roosevelt, Cordell Hull, and Sumner Welles | Society for the Dissemination of Historical Fact

PDF:

http://www.sdh-fact.com/CL/FranklinE.pdf

 

MOTEKI Hiromichi, Acting Chairman
for KASE Hideaki, Chairman
Society for the Dissemination of Historical Fact
URL http://www.sdh-fact.com

Note: Japanese names are rendered surname first in accordance with Japanese custom.

 

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